- 住友林業の窓ガラスは標準仕様は?「樹脂サッシ」や「トリプルガラス」は採用できるの?
- 住友林業で家を建てるときに、窓を選ぶポイントについて詳しく知りたい
家を建てようと思い、ネットやSNSで情報を集め始めたものの――
情報が多すぎて、「結局どこのハウスメーカーが自分に合っているのか分からない」と感じていませんか?
実際、多くの人がハウスメーカーを選ぶ際に重視するのは
- どんな間取りを提案してくれたか?
- いくらで建てられるのか?
しかし、いざ契約して打ち合わせを進めるうちに、
「想定外のオプションが次々と加わり、気づけば大幅な予算オーバーになっていた」
「実際住んでみると”思ったより寒かったり、設備が安っぽくて使いにくい”といった暮らしやすさへの不満を感じる」
など、契約後にしかわからないような欠点や不満がすこしずつ出てくるものです。
こうした後悔の原因は、主にハウスメーカーの標準仕様を十分に把握できていなかったことにあります。
ケンちん標準仕様をしっかり理解することで、ハウスメーカーが保証する「暮らしの土台」が見えてきて、「契約後の想定外」をぐっと減らすことができるんです!
本記事では、そんな住友林業の標準仕様のなかでも、見落とされがちだけど暮らしの快適さに直結する「窓」について、わかりやすく解説していきます。
ぜひ、最後までお付き合いください!
このブログ(Kenchin HOUSE)では、敷地面積約30坪という限られた土地でも開放感のある家づくりを実現した施主が、その経験をもとに、役立つヒントやアイデアを発信しています!




自邸の写真
結論|標準仕様は「Low-E複層(ペア)ガラス」。サッシは「アルミ樹脂複合サッシ」「樹脂サッシ」から選択可能。提案仕様(オプション)でトリプルガラスも採用できる!
住友林業の窓の標準仕様は「Low-E複層(ペア)ガラス」となります。
また、メーカーによって選べるサッシ(フレーム)は異なり、”三協アルミ”、”LIXIL”なら「アルミ樹脂複合サッシ」、”YKK AP”なら「樹脂サッシ」となります。



メーカーごとに価格は異なり、樹脂サッシの”YKK AP”がほかよりも価格が上がるイメージ。
また、もっと断熱性能にこだりたいという方は、各社ともトリプルガラスを採用することが可能です。
トリプルガラスは「特定の部屋だけ断熱性能を上げたい」という場合にも有効な方法となります。
住友林業なら標準仕様のままで「断熱等級6」の家を建てることができます。
さらに魅力的なのは、「おしゃれなデザイン」と「高い断熱性能」を両立できる点。
上質な木質感あふれるおしゃれな家で、快適に暮らすことができます。
そんな住友林業の家づくりをもっと深く知りたい方へ。
▼以下の記事では「住友林業の断熱性能について」や「さらに断熱性能を上げる方法」について詳しく解説しています。
少しでも断熱性能をあげたいと思っている人にとってはためになる記事なので、ぜひ読んでみてください!
選べるメーカー|”三協アルミ”、”LIXIL”、”YKK AP”の3つから選択できる
選べるメーカー
住友林業で標準で選べる窓メーカーは「三協アルミ」「LIXIL」「YKK AP」となります。
| 商品 | 主力製品 | 熱貫流率(W/m2K) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ALGEO (アルミ樹脂複合) | トリプル:1.36 ペア:1.70 | 掃除が楽 開けしめが楽 | |
| TW (アルミ樹脂複合) | トリプル:0.98 ペア:1.44 | サッシが細くデザイン性が高い 断熱性能をそこそこ高い | |
| APW330 APW430 (樹脂) | トリプル:0.82 ペア:1.31 | 断熱性能が高い 結露が発生しづらい |
熱の伝わりやすさを示す指数。
値が小さいほど断熱性能が高く、室内の温度が外気温の影響を受けにくくなる。



全てのメーカーでトリプルガラスは提案仕様(オプション)となります。
複数のメーカーを同時採用はできない
ちなみに、住友林業では複数メーカーの窓を同時に採用すること(混在)はできないので、注意が必要です。
(たとえば、「リビングのみTW(リクシル)、その他、寝室や子ども部屋はAP330(YKKAP)にする」など。)
各メーカーの窓の特徴
三協アルミ:ALGEO|お手入れのしやすさ、使いやすさを求める人にオススメ




三共アルミの窓ガラスの特徴は掃除がとてもラクで、開けしめも簡単にできることです。
窓ガラスのサッシは基本的には凹凸があり、先の小さいもので細々と掃除するので時間がかかります。
その一方、三共アルミのサッシなら段差が無くフラットなため、サッと吹くだけで掃除を完了することができます。




また、三協アルミの窓ガラスは操作性にもこだわっており、窓のサッシに通しで溝があったり取手を設けることにより、窓ガラスの開けしめを簡単に行うことができるようになっています。



窓の断熱性能にこだわりのない人には使いやすくおすすめです!
LIXIL:TW|デザイン性、断熱性能の両方が欲しい人にオススメ




LIXILの窓ガラスの特徴は、サッシのフレームがとても細くデザイン性を損なわないことです。
フレームを細くした分、樹脂サッシと比較してガラスの面積が30%広くなっており、
フレームの存在感を感じさせず、効率的な採光や採風をおこなえるようになっています。



住友林業の最大7.1mの大開口と組み合わせることで中と外が一体になる開放的な空間を演出することもできます。
またそれでいて断熱性能が樹脂サッシと比べても遜色ないほど高く、デザイン性と断熱性能を両立したいという人にはおすすめです。
YKK AP:APW330/APW430|断熱性能が最優先の人にオススメ
| メーカー | ペアガラス [W/m2K] | トリプルガラス [W/m2K] |
|---|---|---|
| ALGEO (三協アルミ) | 1.36 | 1.7 |
| TW (LIXIL) | 0.98 | 1.44 |
| APW330 APW430 (YKK AP) | 0.82 (APW330) | 1.31 (APW430) |
YKK APの窓ガラスの特徴は、3社の中で断熱性能が最も高いことです。
AP330が「樹脂サッシ、ペアガラス」。AP430が「樹脂サッシ、トリプルガラス」になります。



断熱性能を上げるのが最優先。という人にはYKK APがオススメです。


また、樹脂サッシはアルミ樹脂複合サッシに比べて結露が発生しづらくカビの発生リスクを抑えることができます。
カビの発生リスクを抑えることで、より長く安心して住み続けることができるようになりますよ。
窓を選ぶポイント|快適な暮らしを実現するための5つのポイントを紹介!
メーカーを決めたあとは、窓ガラスの種類と開き方を決めていきます。
窓ガラスを選ぶポイントは5つ。
- 設置場所によって、窓に求める役割を考える
- 不要な窓には窓をつけない
- 一部の部屋のみ断熱性能をあげたいなら、「トリプルガラス」を採用する
- 「窓の開き方」にこだわる
- 防火戸は断熱性能が異なる
Point①|設置場所によって、窓に求める役割を考える
窓ガラスの主な役割は以下の4つです。
- 採光 ‥‥ 外から自然光を取り入れ、室内を明るく保つ
- 採風 ‥‥ 家の中に風を取り込み、空気を循環させることで換気や涼しさをもたらす
- 眺望 ‥‥ 外の景色を楽しんだり、庭や道路などの様子を確認する
- 出入り ‥‥ 庭などへの出入り口としての機能を持つ
設置場所によって「どの役割が必要か?」を考えることで、最適な種類や開き方の窓を選択することができます。
●選び方の例
”採光”のみ必要 ‥‥ すりガラス/FIX
”採光”と”採風”が必要な ‥‥ すりガラス/引き違or縦すべりor横すべり などの開くタイプ
”採光”、””採風”、眺望”、”出入り”すべてが必要 ‥‥ 透明ガラス/引き違いの掃き出し窓
具体的には我が家の窓ガラスの選び方を参考にするとわかりやすいと思います。
私達が選んだ窓ガラスの種類ついては >>コチラ<< からスキップ!!
Point②|不要な場所に窓をつけない
そして、断熱性能をアップするうえで最も大切なのは、不要な場所に窓をつけないこと。
どんなに高性能な窓ガラスを選んだとしても、そもそも窓がなければ熱はほとんど出入りしません。
つまり、不要な場所に窓をつけないだけで、断熱性能は大幅に向上します。
そのためには、「そもそも、その窓が本当に必要?」を考えてみてください。
採光・採風・眺望とのバランスを考えながら、意味のある窓だけにすることで断熱性能はアップします。



我が家も設計士さんと相談しながら、本当に必要な場所だけに窓を設けるようにしました。
Point③|一部の部屋のみ断熱性能をあげたいなら、「トリプルガラス」を採用する
先程記載したとおり、住友林業では複数メーカーの窓を同時に採用すること(混在)はできません。
そのため、一部の部屋のみ断熱性能をアップしたいという場合には「トリプルガラス」を採用することで部分的に窓の断熱性能を高めることができます。



もちろん、全部の箇所に「トリプルガラス」を採用することで断熱性能を大幅にアップすることも可能です!
Point④|「窓の開き方」にこだわる
サッシの種類やガラスの枚数に注目が集まりがちですが、「窓の開き方」も”断熱性能”や”採風の効率”に大きく影響します。
| 商品 | 断熱性能 | 機能性 |
|---|---|---|
![]() ![]() 引違い | 悪い | 開けしめが簡単 窓のサイズも豊富 断熱性能が悪い |
![]() ![]() 縦すべり | 普通 | 採風の効率が良い 開けしめの作業性が悪い |
![]() ![]() 横すべり | 普通 | 下開きにすると軒がなくても雨が防げる 開けしめの作業性が悪い |
![]() ![]() FIX | 良い | 断熱性能が良い 開けしめできない |



断熱性能を最優先に考えるなら、オススメは「FIXタイプ」。
通風が必要ない場所であれば、すべてFIX窓にすることで、断熱性の高い住まいを実現できます。
Point⑤|防火戸は断熱性能が異なる
家を建てる場所が準防火地域に指定されている場合、窓ガラスは「防火戸」を採用しなければなりません。
この「防火戸」は一般的な窓よりもコストが高くなるだけでなく、断熱性能にも影響を及ぼします。ここが見落とされがちなポイントです。
| メーカー | ペアガラス [W/m2K] | トリプルガラス [W/m2K] |
|---|---|---|
| ALGEO (三協アルミ) | 1.75 | なし |
| TW (LIXIL) | 1.51 | 1.19 |
| APW330 APW430 (YKK AP) | 1.55 (APW330) | 1.03 (APW430) |
一般的な窓とは異なりペアガラスの場合、TW(LIXIL)の方が、APW330(YKK AP)よりも断熱性能が高くなるという結果になります。
(トリプルガラスの場合は、APW430(YKK AP)のほうが断熱性能は高い。)
まずは、お住まいの地域が準防火地域に該当するかどうかを確認したうえで、必要に応じて防火戸対応の断熱性能を比較検討するようにしてください。
参考|我が家の窓ガラス
参考までに、私達が選んだ窓ガラスも紹介します。
(私達が建てる場所は「準防火地域」ですので、少し特殊になる点もご注意ください。)
選んだメーカー
我が家はLIXIL(TW)を採用しました!
「建築予定地の準防火地域では、ペアガラスにおいて、TW(LIXIL)がもっとも断熱性能に優れていること」が決め手となりました。
窓ガラスの選び方(考え方)
①|すりガラスでプライバシーを確保
我が家のような住宅密集地では、透明の窓を多く採用してしまうとプライバシーの確保が難しくなるおそれがあります。
そのため、ごく一部の例外を除き、ほとんどの窓にすりガラスを採用しています。
(透明ガラスは「天気の確認」と「家の前の様子の確認」のためにLDKの一部にのみ採用。)
②|南側の窓はトリプルガラスで日射対策
我が家は2階LDKのため、夏場の熱対策は必須。
そのため、南側に設けた窓については、可能な範囲でトリプルガラスを採用しました。
③|採風のための窓は「縦すべり出しタイプ」を選択
建築基準法などの規制により、採風(換気)が可能な窓の設置が求められることがあります。
せっかく設置するならと、風通しの効率を最大限に高めることを重視し、採風用の窓は基本的に「縦すべり出しタイプ」を選択しました。
開口が大きく、縦すべりタイプの採用が難しい部屋については、引違いを採用しています。
窓ガラスの種類
サッシの色




外側のサッシは黒色に、内側のサッシは白色に統一しました。
LDK(8箇所)




南側に設けた6箇所の窓について、上下で異なる仕様を採用。
上側の窓は「網入りのペアガラス/縦すべりタイプ/オペレーターハンドル開閉式」。【採光、採風、眺望(外の確認)】
下側の窓は「トリプルガラス/すりガラス/FIXタイプ」としました。【採光】
本来であれば全てトリプルガラスにしたかったのですが、開閉部分にはオペレーターハンドルを採用したく、その場合、防火戸との兼ね合いでトリプルガラスが選べないとのことで、やむを得ずペアガラスとしました。
東側(テレビの左側)の窓については、
上側の窓は「網入りのペアガラス/すりガラス/縦すべりタイプ/オペレーターハンドル開閉式」。【採光、採風】
下側の窓は「網入りのペアガラス/すりガラス/FIXタイプ」としています。【採光】
上下ともに、眺望は必要ないのでどちらもすりガラスとなっています。



2階リビングであることから、子どもの転落防止を考慮して下側はFIX窓とし、最低限の採風ができるように上側だけ開閉できる仕様にしています。
パントリー(1箇所)


パントリーの窓は「網入りのペアガラス/すりガラス/縦すべりタイプ/オペレーターハンドル開閉式」。としました。【採光、採風】
玄関(1箇所)


玄関の窓は、「トリプルガラス/すりガラス/FIXタイプ」を採用。【採光】
寝室(1箇所)


寝室の窓は、「網入りのペアガラス/すりガラス/引違いタイプ」としました。【採光、採風】



南側ですが、軒がある箇所のためトリプルガラスではなく、ペアガラスを採用。
子ども部屋(各1箇所ずつ)




子ども部屋はどちらも「網入りのペアガラス/すりガラス/引違いタイプ」を採用。


また、窓の設置する箇所は人目が少ないこともあり、防犯シャッターも設置しています。
今回ご紹介した以外にも、我が家では暮らしやすさを高めるための工夫をたくさん取り入れています。
空間を広く見せるアイデア、安全面への配慮など…ひとつひとつにこだわりを詰め込みました。
▼その他の工夫については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ぜひあわせてご覧ください!
実例紹介|2階
実例紹介|1階
トリプルガラスの増額分
12箇所のうち4箇所をトリプルガラスにしましたが、トリプルガラスにしたことによる増額は12万円でした。



単純計算で1箇所あたり、3万円の増額です。
当然、もっと大きい窓の場合は増額もこれ以上になります。
まとめ|不要な窓はなくす→窓のサッシや枚数にこだわる→窓の開き方にこだわる で断熱性能の高い家にしよう!
窓ガラスについて、以下のステップで進めるとより断熱性能の高い家にすることができます。
本当にその場所に窓ガラスは必要ですか?
採光、採風以外の目的で不必要な窓を設けていないかを今一度、検討してみてください!
サッシの種類やガラスの枚数で断熱性能は大きく変わります。
また、サッシの種類はデザイン性にも影響がありますので、自分の中での優先順位を決めて選んでください。
断熱性能は窓の開き方で大きく変わります。オススメは断熱性能の高いFIX窓です!
これからの時代は、省エネの観点から断熱性能をよくすることが当たり前になる時代が必ずやってきます。
これらのステップで少しでも断熱性の高い家になるように家づくりをがんばってください!
重要|住友林業に少しでも興味があるひとへ…
本記事では住友林業の窓についてわかりやすく解説してきました。
住友林業といえば「おしゃれ」「本物の木の質感がある」といったイメージが強いかもしれませんが、実は住宅性能も非常に優れています。
こだわり次第で「断熱等級6」やそれ以上を取得することも可能です(実際、我が家も断熱等級6で建てました)。
冬の朝、床に足をつけても「冷たいっ」と身を縮めることがない。
夏の昼間、玄関を開けても「モワッ」とした熱気に包まれることがない。
これまで感じたこれらの不満がない生活が、木の温もりと洗練されたデザインに包まれているーー。
もし、そんな暮らしを「いいな」と感じたなら、ぜひ一度、住友林業の展示場やショールームで実際の家を体感してみてください。



本物の木の空間に触れることで、住友林業のことが必ず好きになります!
ただし、展示場に行く前にひとつだけ注意点があります。
それは、住友林業の「紹介制度」を必ず活用すること。
この紹介制度を利用すると、特典やさまざまなメリットを受けられるのですが、「展示場に来場する前」や「資料請求する前」にあらかじめ申し込みをしておかないと適用されません。
そのため、かならず「紹介制度の申し込み」をしてから、展示場に来場するようにしてください!
”紹介値引きの上乗せ”や”担当スタッフの優遇”など、たくさんの特典を受けることができる「住友林業の紹介制度」。
「紹介制度」を利用する条件はただ一つ。展示場に来場したり、資料請求をする前に「紹介制度」の申込みをしておくこと。
▼以下の記事では住友林業で家を建てるなら、絶対に活用してほしい「紹介制度」について詳しく解説しています。
家づくりで少しでも失敗したくないと思うなら、必ず読んで欲しい記事ですので、ぜひチェックしてみてください!


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