「住友林業は標準仕様の窓で断熱性能は充分なの?」
「住友林業の窓はメーカーはどこを選べばいいの?」
「住友林業の窓を選ぶ際に注意すべきポイントってなに?」
この記事はこんな悩みや疑問を持っている人に向けて、住友林業の窓についてわかりやすく解説しています。
この記事を読むことで住友林業の窓選びで悩まなくなりますよ!最後までお付き合いください!

ケンちん (2児の父親)
両親と同敷地内に住友林業で2邸並べて新築。
両親宅の家の間取り相談を受けるなど2邸の新築に携わった経験を持つ。
新邸のコンセプトは3つ。『家族が集まるリビング』『日常に少し贅沢をプラスする空間』『暮らしやすさとおしゃれの両立』。
【結論】住友林業の窓の標準仕様は”アルミ樹脂複合”サッシまたは”樹脂サッシ”の”ペア(複層)ガラス“。メーカーは「三協アルミ」「LIXIL」「YKK AP」から選択可能で、「トリプルガラス」も可能!
住友林業の窓の標準仕様は“アルミ樹脂複合サッシ”または”樹脂サッシ“の”ペア(複層)ガラス“となります。
標準仕様で選べるメーカーは「三協アルミ」「LIXIL」「YKK AP」となります。
住友林業の窓の断熱性能は同価格帯のハウスメーカーと比較して遜色ないレベルです。
断熱性能は低いかと言われたら低くもないレベルですが、特筆すべきレベルではありません。

断熱性能で言えば、標準仕様の窓(追加金無し)でも「断熱等級6」を獲得することもできます!
さらに「おしゃれで断熱性能の高い家に住みたい」という人には、さらに断熱性能が上がるトリプルガラスにすることも可能ですよ!
住友林業で選べる窓のメーカー
選べるメーカー
住友林業で標準で選べる窓メーカーは「三協アルミ」「LIXIL」「YKK AP」となります。
商品 | 主力製品 | 熱貫流率(W/m2K) | 特徴 |
---|---|---|---|
![]() ![]() | ALGEO (アルミ樹脂複合) | トリプル:1.36 ペア:1.70 | 掃除が楽 開けしめが楽 |
![]() ![]() | TW (アルミ樹脂複合) | トリプル:0.98 ペア:1.44 | サッシが細くデザイン性が高い 断熱性能をそこそこ高い |
![]() ![]() | APW330 APW430 (樹脂) | トリプル:0.82 ペア:1.31 | 断熱性能が高い 結露が発生しづらい |
熱の伝わりやすさを示す指数。
値が小さいほど断熱性能が高く、室内の温度が外気温の影響を受けにくくなる。



トリプルガラスはいずれも提案仕様(追加金が必要)となります。
ちなみに、住友林業では複数メーカーの窓を同時に採用すること(混在)はできません。
※たとえば、「リビングのみTW(リクシル)、その他、寝室や子ども部屋はAP330(YKKAP)にする」など。
各社の窓の特徴
ここからは3社の窓ガラスの主力製品について、その特徴(強み)を解説していきます。
(窓ガラスの特徴はほかにもありますが、この記事では特徴的なもののみ抜粋してあります。)
三協アルミ:ALGEO
三共アルミの窓ガラスの特徴は掃除がとてもラクで、開けしめも簡単にできることです。
窓ガラスのサッシは基本的には凹凸があり、先の小さいもので細々と掃除するので時間がかかります。
その一方、三共アルミのサッシなら段差が無くフラットなため、サッと吹くだけで掃除を完了することができます。




また、三協アルミの窓ガラスは操作性にもこだわっており、窓のサッシに通しで溝があったり取手を設けることにより、窓ガラスの開けしめを簡単に行うことができるようになっています。







窓の断熱性能にこだわりのない人には使いやすくおすすめです!
LIXIL:TW
LIXILの窓ガラスの特徴は、サッシのフレームがとても細くデザイン性を損なわないことです。
フレームを細くした分、樹脂窓と比較してガラスの面積が30%広くなっており、
フレームの存在感を感じさせず、効率的な採光や採風をおこなえるようになっています。





住友林業の最大7.1mの大開口と組み合わせることで中と外が一体になる開放的な空間を演出することもできます。
またそれでいて断熱性能が樹脂サッシと比べても遜色ないほど高く、デザイン性と断熱性能を両立したいという人にはおすすめです。
YKK AP:APW330/APW430
YKK APの窓ガラスの特徴は、3社の中で断熱性能が最も高いことです。
AP330が「樹脂サッシ、ペアガラス」。AP430が「樹脂サッシ、トリプルガラス」になります。
メーカー | ペアガラス [W/m2K] | トリプルガラス [W/m2K] |
---|---|---|
ALGEO (三協アルミ) | 1.36 | 1.7 |
TW (LIXIL) | 0.98 | 1.44 |
AP330 AP430 (YKK AP) | 0.82 (AP330) | 1.31 (AP430) |



断熱性能を追求したいという人はYKK APがオススメです。
また、樹脂サッシはアルミ樹脂複合サッシに比べて結露が発生しづらくカビの発生リスクを抑えることができます。
カビの発生リスクを抑えることで、より長く安心して住み続けることができるようになりますよ。


窓ガラスを検討する際の注意点
窓は少ないほど、断熱性能が上がる
家の断熱性能を検討するうえで、もっとも大切なのは必要のない箇所には窓ガラスをつけないことです。
窓ガラスの断熱性能にとことんこだわってお金をかけても、窓をなくしたほうが圧倒的に断熱性能は良くなります。
そのため、窓ガラスについて考えるときは「窓の種類」を検討する前に「その窓ガラスは本当に必要か?」をまず初めに考えるようにしてみてください。



私達の家も設計士さんと相談しながら必要最小限の窓の数に絞りました。
窓の開き方次第で断熱性能が変わる
窓ガラスの断熱性能ではサッシの種類(アルミ樹脂複合or樹脂)やガラスの枚数(ペアorトリプル)ばかり注目されがちですが、窓の開き方も断熱性能に大きく影響してきます。
特にひと昔前は「引き違い窓」が一般的でしたが、断熱性能という観点では他の開き方に劣ります。
断熱性能にこだわる人は他の開き方も検討してください。
商品 | 断熱性能 | 機能性 |
---|---|---|
![]() ![]() 引違い | 悪い | 開けしめが簡単 窓のサイズも豊富 断熱性能が悪い |
![]() ![]() 縦すべり | 普通 | 採風の効率が良い 開けしめの作業性が悪い |
![]() ![]() 横すべり | 普通 | 下開きにすると軒がなくても雨が防げる 開けしめの作業性が悪い |
![]() ![]() FIX | 良い | 断熱性能が良い 開けしめできない |



断熱性能が最も高いのは”FIX”ですので、採風が必要のない箇所についてはすべてFIX窓にするのがおすすめ!
私達が選んだ窓ガラス
参考までに、私達が選んだ窓ガラスも紹介します。
ちなみに、私達が建てる場所は「準防火地域」ですので、少し特殊になる点もご注意ください。
メーカー
我が家はTW(LIXIL)を選びました!
理由は「建てる土地が準防火地域で窓ガラスは防火戸である必要があり、防火戸の場合はペアガラスはTW(LIXIL)がもっとも断熱性能が高い」ためとなります。
メーカー | ペアガラス [W/m2K] | トリプルガラス [W/m2K] |
---|---|---|
ALGEO (三協アルミ) | 1.75 | なし |
TW (LIXIL) | 1.19 | 1.51 |
AP330 AP430 (YKK AP) | (AP330) 1.04 | 1.55 (AP430) |



準防火地域でなかったら、断熱性能をあげるためにAPW330/APW430(YKKAP)にしようと思っていました。
窓ガラスの選び方(考え方)
南側の日光が直接あたる窓は基本的にはトリプルガラスに、それ以外の箇所はペアガラスとしました。
窓ガラスの開き方は基本的には「縦すべり窓」にしました。
外の景色はリビングに居るとき以外は見ないので、リビングの一部を除き基本的には霞ガラスを採用してあります。
(リビングの一部のみ通常ガラスを採用。)
トリプルガラスにした場合の増額分
12箇所のうち4箇所をトリプルガラスにしましたが、トリプルガラスにしたことによる増額は12万円でした。



単純計算で1箇所あたり、3万円の増額です。
当然、もっと大きい窓の場合は増額もこれ以上になります。
窓ガラスの種類
サッシの色
内側のサッシは白色に、外側のサッシは黒色に統一しました。





サッシは内側と外側ともに別々の色味での指定も可能。特に内側はクロスに合わせることによってデザイン性も良くなります。
リビング(8箇所)
南側の6箇所の窓は上側がペアガラス(網入りガラス)。下側はトリプルガラス(すりガラス)にしました。
また、下側の窓ガラスはFIXタイプ、上側は縦すべり窓となっています。
我が家は2階リビングなので、子どもの転落防止を防ぐために下側はFIX窓にしました。
そして、最低限の採風だけ行えるように上側を開けしめできるタイプの窓にしました。



全てトリプルガラスが良かったのですが、開けしめする窓はオペレーターハンドルがどうしても良く、防火戸ではオペレーターハンドルとトリプルガラスの組み合わせはないそうなのでしかたなくペアガラスにしました。
また、テレビ左側の窓ガラスはペアガラス(すりガラス)のFIXタイプの窓にしました。
パントリーの窓もペアガラスの縦すべり窓(すりガラス)にしました。


リビング


玄関(1箇所)


我が家の玄関ドアは断熱性能を少しでもあげるためスリット(採光)無しを採用しました。
玄関ドアでは採光ができない代わりに窓ガラスを設置して採光を行うようにしました。
玄関の窓ガラスはトリプルガラスのFIXタイプ(すりガラス)の窓にしました。



南側を向いているので、夏の西日を意識してトリプルガラスに、
開けしめすることがないので、FIXタイプの窓にしました。
寝室(1箇所)


寝室の窓はペアガラスの引き違いタイプの窓にしました。



ここは寝るときのことを考えて、トリプルガラスにすればよかったとあとから後悔しています。
子ども部屋(1箇所ずつ)




子ども部屋はどちらもペアガラスの引違いタイプの窓にしました。



子ども部屋の窓は道路から見えない箇所になるので、防犯対策でシャッターをつけました。そのため、引違いタイプの窓となっています。
【まとめ】不要な窓はなくす→窓のサッシや枚数にこだわる→窓の開き方にこだわる で断熱性能の高い家にしよう!
窓ガラスについて、断熱性能を高くする観点で解説してきましたが、以下のステップで進めるとより断熱性能の高い家にすることができます。
本当にその場所に窓ガラス入りますか?
採光、採風以外の目的で不必要な窓を設けていないかを検討してください。
サッシの種類やガラスの枚数で断熱性能は大きく変わります。
また、サッシの種類はデザイン性にも影響がありますので、自分の中での優先順位を決めて選んでください。
窓の開き方によって、断熱性能は変わってきます。
可能な限り断熱性能の高いFIX窓にすることをおすすめします。
これからの時代は、省エネの観点から断熱性能をよくすることが当たり前の時代になるように感じます。
時代に乗り遅れないように少しでも断熱性の高い家になるように家づくりをがんばってください!
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