- 敷地面積30坪の住友林業の家を実際に見学できる
- 実際に建てた施主のこだわったポイントを知ることができる
- 4人家族で実際に家を建てて住んだ結果から見えた、リアルな本音を知ることができる
はじめに|家づくりをスタートしたばかりに感じたもどかしさ
「ハウスメーカーの展示場に先に行ってしまうと、紹介制度が使えなくなる。」
この情報を知っていたわが家は、住友林業の展示場に気軽に行くことができませんでした。
でも一方で、実際の住まいのイメージがわかないまま家づくりを進めることもできず、しばらく行き詰まってしまった時期がありました。
またその後、展示場やショールームを見学できたとしても、実際の暮らしとは少し違うだろうなと感じていました。
なぜなら、展示場はとてもおしゃれに作られている一方で、実際に家を建てるときには手が届かないような装飾品やオプションがたくさん盛り込まれているからです。

ネットなどで住友林業のリアルな家を実際にみることができたらなぁ。。
実際に住んでいるわが家へ、ご招待します!
そんな悩みを持つ方へ、私たちの家を「リアルな実例」としてご紹介します。
住友林業で家を建て、実際に暮らしている私たちが「こだわったこと」や「後悔していること」も、正直にお伝えします。
この記事を読むことで、「自分にとっての理想の家・暮らし」のイメージがより具体的にふくらむはずです。
ぜひ最後までご覧ください!
このブログ(Kenchin HOUSE)では、敷地面積約30坪という限られた土地でも開放感のある家づくりを実現した施主が、その経験をもとに、役立つヒントやアイデアを発信しています!




自邸の写真
我が家の概要
家族構成


私(ケンちん)
35歳


妻
30歳


長女(姉)
4歳


長男(弟)
1歳
我が家の仕様
- ハウスメーカー‥‥住友林業
- 外構業者 ‥‥ リコルソガーデン
- 敷地面積 ‥‥ 31坪
- 延床面製 ‥‥
我が家のコンセプト
コンパクトなのに、のびのびと過ごせる空間。
このテーマを軸に、我が家では家づくりを進めました。
家の中だけでなく、家の“顔”である外観と外構にもその想いを反映。
限られた敷地の中でも、統一感があり、きれいにまとまった印象に仕上げるために、私たちがこだわったポイントは5つ。
- シンプル・モダンな造りで、飽きのこない外観に
- アクセントは”引き立て役”として、ポイントで効かせる
- 素材・色に一貫性を持たせて、洗練された印象を与える
- ローメンテナンスで“きれい”が長く続く外壁・外構に
- 最低限のセキュリティで“安心してのびのび”を叶える
ポイント①|シンプル・モダンな造りで、飽きのこない外観に
長く住み続ける家だからこそ、時代の流れに左右されず、いつまでも飽きのこないデザインにしたい。ーー
その想いから、我が家ではあえて“特徴的すぎるデザイン”を避け、シンプルで落ち着いた外観になるよう工夫しました。
1-1|建物はシンプルな長方形に近づける


コンパクトな家ほど、外観の情報量が多いとごちゃついて見えがち
だからこそ、建物形状はできる限りシンプルに。
- できるだけ箱型に近づけ、整った形状
- 見た目もスッキリして、全体を引き締まった印象を与える切妻屋根
- 傾斜の角度を浅くしたフラットに近い屋根形状



切妻屋根は一方向だけ軒を伸ばしても違和感がないため、住宅密集地でも、南側の軒をしっかり出して日射を遮ることができ、夏場の室内の温度上昇を抑えるという効果もあります。
住友林業といえば、ほとんどが寄棟屋根。
そのため、「他の屋根形状にしてみたいけど、どんな感じなの?」 と気になっている人。
以下の記事で、住友林業で切妻屋根を採用した我が家の体験談も紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
1-2|外壁、玄関ドアもシンプルなものをチョイス


シンプルな形状の家にマッチするよう、外壁と玄関ドアも極力シンプルなものを採用しました。
メインの外壁は『SODOの美濃(刷毛引き)』をチョイス。
SODOは日本古来の土壁をイメージした外壁で、和の趣を感じることもでき洋風の家の雰囲気に調和するため、非常におすすめです。
また、玄関ドアはYKK APの『PD3』シリーズを採用。
スリットや凹凸がなく。木目の味わいも楽しめるシンプルでおしゃれな玄関です。



スリットを無くした玄関ドアにすることで、断熱性能も考慮しています!
住友林業では、その他、”高級感のあるタイル調の外壁”や”存在感のある玄関ドア”など、ラインアップがとにかく豊富。
以下の記事で「住友林業の外壁」と「住友林業の玄関ドア」について、解説しています。ぜひチェックしてみてください!
1-3|外構はセミクローズタイプ


外構はセミクローズタイプを採用。
タイルの門柱の裏にポスト、宅配ボックス、自転車など生活感が出るアイテムを配置し、目立たないようにしてあります。



コンパクトな敷地でも、最小限の構成でセミクローズタイプの外構を実現できました!
ポイント②|アクセントは“引き立て役”として最小限に効かせる
「主張しすぎない、でも印象に残る」ーー
そんな絶妙なバランスを意識して、アクセントはあくまで控えめな“ポイント使い”にとどめました。



小さなアクセントを丁寧に配置することで、全体の印象が引き締まり、のびのびとした空間の中に心地よいリズムが生まれる外観になりました。
2-1|アクセントタイルで建物に上質感をプラス




外壁のメイン素材であるSODOだけでは、やや単調な印象になると感じたため、アクセントタイルとしてLIXILの『タイプR|CRG5』を部分的に採用しました。
このアクセントタイルが、建物全体に高級感とリズム感をもたらしてくれます。
また、光の当たり方によって表情が変わるため、外観に豊かな奥行きを演出してくれるのも魅力のひとつです。
住友林業では、外観に高級感やリズム感をプラスしてくれるタイルが豊富にそろっています。
どれもデザイン性が高く、住まいの印象をぐっと格上げしてくれる素敵なものばかり。
「どんな種類があるの?」「我が家に合うタイルは?」と気になった方は、以下の記事で詳しくご紹介しています。チェックしてみてください!
2-2|浮階段+シンボルツリーで印象的な空間に


玄関まわりは、「ちょっとだけ個性的に」を意識して、浮階段スタイルを採用。
単調になりがちなタイル階段に立体的な凹凸を加えることで、空間に強弱が生まれ、飽きのこない表情豊かなアプローチに仕上がっています。
さらに、その脇にはシンボルツリーのアオダモも配置。
繊細な葉ぶりと爽やかな樹形が特徴で、和風にも洋風にも調和する万能選手。
季節ごとに移ろう姿は、暮らしの中にささやかな“自然のリズム”をもたらしてくれます。
2-3|門柱前のデザイナーズレールで、さりげない立体感を演出


門柱の前には、高さの異なる2種類のデザイナーズレールを設置。
余計な装飾は加えず、形状だけでリズムと立体感を生み出すよう工夫しました。



見た目の引き締め効果もあり、外構全体の印象がぐっと洗練されます。
2-4|照明の効果で、夜の表情も豊かに


浮階段・デザイナーズレール・シンボルツリーの3か所にはそれぞれ照明を設置。
日が落ちると、昼とはまた違った落ち着きとあたたかみのある空間に。
アクセントの配置と光の演出が絶妙に重なり合い、のびのびとした外構のなかに心地よいリズムが生まれています。



日が落ちて帰ったときに柔らかい光に包まれている我が家を見るたびに、気分が上がります!
ポイント③|素材・色に統一感を持たせて洗練された印象に


色味をしぼると、全体がすっきりとまとまり、結果的に「空間が広く感じられる」効果があります。
我が家の外構は類似した色味をもつ「5つのカラー」に抑え、まとまり感を重視しました。
5色すべてが、主張しすぎず、それでいてそれぞれの役割をしっかり果たすように設計。
素材ごとの質感の違いがあることで、同じ色でも立体感や深みが出て、単調にはなりません。
ブルーグレー
▶ ポストやダストボックスなど、“ちょっとしたポイント”に使用。
上品さと程よい個性を添えてくれる色で、ワンポイントにぴったり。
ライトグレー
▶ 門柱やアプローチに採用。
やさしく周囲となじむ色味で、全体をふんわりとまとめてくれます。
ブラック
▶ デザイナーズレールやサイクルポートの柱に使用
引き締め役として活躍。全体のバランスを整えてくれます。
ウォルナット
▶ 玄関ドアと軒天に使用。
木の温もりを感じさせるカラーで、無機質になりすぎないよう調和をプラス。
グリーン
▶ 植栽の色。優しいアクセントで、違和感のない存在感を発揮。



「整っているのに、どこかリズムがある」
そんな印象をつくるのに、色のコントロールは大きな鍵になりました。
ポイント④|ローメンテナンスで“きれい”が長く続く外壁・外構に
メンテナンスが維持できないならきれいな状態は長続きしないと考え、ローメンテナンスで良い状態を維持する工夫を取り入れました。
見た目がおしゃれなことはもちろん大切ですが、それをずっと気持ちよく保てるかどうかも、のびのび暮らすための重要な要素だと考えました。
「見た目」と「維持のしやすさ」、その両方をバランスよく叶えるために、外壁・外構それぞれに手間をかけずに美しさを保てる工夫を取り入れました。
4-1| 吹付け外壁で、「見た目の美しさ」も「お手入れのしやすさ」も両立




真っ白は避け、少しくすんだ色味の『美濃』をチョイス
先述しましたが、我が家では『SODOの美濃(刷毛引き)』を採用しました。
また、当初はSODOシリーズのなかでも真っ白な『信楽』を候補にしていました。
ですが、白はどうしても汚れが目立ちやすく、お手入れが大変。
そこで、ローメンテナンスを重視した我が家では、最終的に”落ち着いたトーンの「美濃」”を選択することにしました。
目地なしで、よりメンテナンスの手間が不要に
住友林業の吹付け外壁は、なんと30年保証付き。
そのなかでも「SODO」のような吹付けタイプは、目地(つなぎ目)がないのが大きな特徴です。
この“目地なし”というのが、実はかなり大きなポイント。
通常のサイディング外壁では、年数とともに目地部分の劣化や補修が必要になることが多いのですが、
吹付けタイプならそういった補修の手間も最小限に抑えられます。
合わせて読みたい
住友林業の標準仕様の外壁は、おしゃれなだけでなく耐久性にも優れた30年保証付き。
そのため、長く住むほどに感じるメンテナンスの手間や費用を大きく抑えることができます。
外壁選びのポイントや実際のメリットについては、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください!
4ー2|駐車場の土間コンクリートは洗い出し仕上げに


駐車場は「土間コンクリートの洗い出し仕上げ」を採用。
洗い出し仕上げとは、微細な砂利が表面に浮き出た独特の質感が特徴の仕上げ方法。
通常のツルッとしたコンクリートに比べて、汚れや傷がぐっと目立ちにくいのが大きな魅力です。
とくに気になるのが、車のタイヤ跡。
時間が経つと黒ずみが残り、せっかくの外構が残念な印象になってしまうことも…。
その点、洗い出し仕上げなら、タイヤ跡がほとんど気にならず、きれいな状態が長続き。



「 汚れや劣化が目立つのはストレス…」という人には、おすすめの仕上げです!
4ー3| 手入れがラクな植栽を中心にレイアウト
植栽は、シンプルな建物に彩りと奥行きを添えてくれる大切な存在。
そのため、外観をスッキリとまとめた我が家にとっても、なくてはならない要素でした。
ただし、樹種の選び方を間違えると、メンテナンスが大変になってしまうのも事実です。
- 剪定や落葉の処理に手間がかかる
- お手入れを怠ると枯れてしまい、見た目も悪くなる
せっかくの植栽が「負担」になってしまっては本末転倒。
そこで我が家では、設計段階から「ローメンテナンスで成立する植栽構成」を希望として伝え、成長がゆっくりで、剪定の頻度も少なくて済む樹種を中心に選んでもらいました。
門柱の前


- ブルーベリー
- フィリフィラオーレア
- ユキノシタ
- セダム
- クリスマスローズ
駐車場・右


- クリスマスローズ
- アベリアエドワード
階段・横




- ギボウシ
- ユキノシタ
- アオダモ
- アガパンサス
実際に暮らしてみると、日々の手入れに追われることなく、無理なく“緑のある暮らし”を楽しめていることに満足しています。



手間がかからないということは、心の余裕にもつながるーー
そんな実感を、今あらためて感じています。
こだわりポイント⑤|最低限のセキュリティで“安心してのびのび”を叶える
暮らしの安心感は、見た目以上に大切な要素。
我が家では「最低限、でもしっかりと安心できる」レベルのセキュリティを目指して、以下の工夫を取り入れました。
5-1|死角になりやすい東西面に窓を設置しない




死角になりやすい面は、空き巣などにとって侵入しやすい箇所。
そこで我が家では、東西面については窓自体をできる限りなくす設計にしました。
結果として、西側は2階に1つだけ、東側はゼロ。
「侵入の可能性のある窓がほとんどない」という構造自体が、何よりの安心につながっています。



しかも、窓を減らすことで断熱性能もアップ。まさに一石二鳥です。
5-2|人目の少ない北側の窓には防犯シャッターを設置


人目の少ない北側にも窓を設けていますが、防犯シャッターを取り付け、普段はほとんど閉めています。
この部屋は子ども部屋になる予定のため、実際に使うようになるまでは基本的に締め切り。



「開ける機会が少ない窓には、安心の備えを」という考え方です。
5-3|監視カメラ設置を見据え、高所に屋外コンセントを追加


通りに面した南側には、監視カメラを設置しています。
あらかじめ設置位置を想定し、地上から約2mの高さに屋外コンセントを配置。
そのおかげで、配線をモールで地面までおろす必要もなく、見た目もすっきり。
もし将来的に監視カメラを取り付ける予定があるなら、
「どの種類を、どこに設置するか」を早めに想定しておくのがおすすめです。
5-4|玄関ドアは横向きに。開けても室内が見えない配置に


我が家の玄関ドアは、あえて横向きに設置しました。
正面向きにしてしまうと、ドアを開けた瞬間に室内が見えてしまい、防犯的にもプライバシー的にも気になるためです。
この配置により、玄関を開けてもご近所さんと目が合うことはほとんどなし。
さらに、シンプルなデザインのドアが主張しすぎず、家全体のコンセプトである「シンプル・モダン」にも自然に調和しています。



万全なセキュリティではなくても、「これだけやってある」と思えることが、気持ちに余白を与えてくれます。
まとめ|限られたスペースでも、工夫次第で快適な住まいに
我が家では、敷地面積約30坪の敷地なので、全体シンプルに、最小限のアクセントを効かせて、おしゃれな家を実現しました。
そんな限られた空間でも、ちょっとした工夫やアイデアを重ねることで、心地よく快適に暮らせる家づくりができると実感しています。
大切なのは、工夫することをあきらめないこと。
予算や広さに限りがあっても、知恵とアイデア次第で、自分たちらしい素敵な住まいはきっと実現できます。
そのためには、たくさんの実例や展示場を見て、
- 「これなら我が家にも取り入れられそう」
- 「こんな発想もあるんだ!」
と、気づきや発見を積み重ねることがとても大切です。
ぜひ、いろいろな実例からたくさんの工夫を取り入れて素敵な家を立ててくださいね!
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すこしでも興味がある人、ぜひ読んでみてください!
実例紹介|2階|おしゃれ、開放感、子育てのしやすさの両立


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