- 寄棟屋根のメリット・デメリット
- 屋根形状を選ぶうえでのポイント
- 寄棟屋根以外の屋根形状について
一生に一回といわれる家づくり。
それなのに、家づくりって短い期間で決めることがたくさんあります。
その結果、ハウスメーカーの担当者のいわれるがままに進めてしまい。
「なんで、この仕様こんな風にしたんだろう?」
「ここの部分をもっとこだわっていればよかった!」
と、あとから後悔することも多いと思います。
その最たる例が屋根の形状だと思っています。
筆者自身、5つのハウスメーカーと打ち合わせをしましたが、屋根の形状を聞かれたのは1社のみ!
「屋根の形状なんて、もろ外観のイメージに直結するのに!?」
「屋根の形状によって家の性能は大きく変わるのに?」
と今では驚きますが、当時は他に決めることが多すぎて自分から要望を出す余裕がありませんでした。
その結果、寄棟屋根になったのですが他の方にオススメできるほど、結果としてはよかったと思っています。
そこで本記事では、
- 寄棟屋根が自分に合っているのか知りたい!
- 屋根形状を選ぶうえでのポイントが知りたい!
- 寄棟屋根以外についても知りたい!
という方に向けて寄棟屋根のメリット・デメリットについて解説します。
この記事を読むことで、一生に一度の大事な家づくりの参考になれば幸いです。
【結論】寄棟屋根のメリット・デメリット
まず、結論から書きます。
寄棟屋根のメリットとデメリットは下記のとおりです。
メリット
- 和風、洋風どの家にもマッチする
- どこからみても統一感のあるデザインになる
- 耐久性が高い
- 四方に軒を伸ばせる
デメリット
- 太陽光の積載量が少ない
- 他の工法に比べて、コストが高くなりやすい
- 屋根裏の換気性能は低い
結論としては上のようになりますが、順番に説明していきますので最後までお付き合いください。
結論の理由を知りたい方はココからスキップしてください。
寄棟屋根とは
まず、寄棟屋根についての説明です。(知っている方はスキップしてください。)
寄棟屋根は四方向に傾斜する4つの屋根面で構成された屋根形状のことです。
長い面は台形、短い面は三角形となっています。
寄棟屋根以外の屋根形状
寄棟屋根以外の屋根形状は以下になります。(代表的な屋根形状のみを抜粋。)
- 片流れ屋根
- 切妻屋根
- 陸屋根
片流れ屋根
片流れ屋根は傾斜する一つの屋根面で構成された屋根形状のことです。
最新の調査では、家を立てる人の約4割が片流れ屋根を選択しています。
片流れ屋根はシンプルで直線的なデザインとなるので、家自体がモダンなイメージとなります。
切妻屋根
切妻屋根は二方向に傾斜する2つの屋根面で構成された屋根形状のことです。
最新の調査では、家を立てる人の約3割が切妻屋根を選択しています。
切妻屋根は”The家”という三角屋根のデザインとなります。
陸屋根
陸屋根は水平な屋根面で構成された屋根形状のことです。
屋根の存在感を感じさせず、家自体がスマートなイメージとなります。
屋根形状を選ぶ際のポイント
屋根形状を選ぶ際に考慮すべきポイントは下記になります。
- デザイン性
- 耐久性
- 快適性
デザイン性
屋根の形状は家の外観に大きく影響します。
例えるなら、人間でいう髪型みたいなものです。
とは言うものの、デザインに関しては好みがあるので好みの屋根形状を選択するのがベストだと思います。
ただ、少しでもかっこいい家にしたいと言う方向けの、屋根形状で考慮するポイントは下記になります。
- 屋根形状の勾配
- 軒の長さ
- 正面のシルエットをイメージする
屋根形状の勾配
屋根形状の勾配が家の外観に与えるイメージへの影響は大きいです。
勾配が急だと家はシャープなイメージに、勾配が緩いと家は落ち着いたイメージになります。
軒の長さ
軒の長さによって家のデザイン性は変わります。
軒が短いとシンプル、モダンなイメージに、軒が長いと落ち着いたイメージになります。
また、軒の長さは日射取得の関係で、家の快適性にも影響しますので、考慮したうえで決めましょう。
正面のシルエットをイメージする
切妻屋根や片流れ屋根は見る角度によってシルエットが変わります。
正面に”妻”が来るのか”軒”がくるのかをイメージしましょう。
ちなみに、寄棟屋根と陸屋根はどこから見ても統一感のあるデザインとなるため、
正面のシルエットを考慮する必要はありません。
耐久性
屋根の形状を選ぶ際は耐久性を考慮しましょう。
耐久性を考慮することで、将来発生する屋根のメンテナンス費用を抑えることができます。
耐久性とは、主に”耐候性”と”防水性”のことです。
各屋根形状での耐久性を比較は下記になります。
快適性(性能)
屋根の形状は家の快適性(性能)に大きく影響します。
軒が長い屋根にすることにより、夏場の日射を軒でカバーし快適に生活することができます。
以上をふまえたうえで、寄棟屋根のメリット・デメリットを解説します。
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